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シャイニーストッキング

第6章 絡まるストッキング5 和哉と健太

 55 真実(まみ)② 

 あっ…

 それは、ストッキング脚フェチの僕にとっては願ってもない展開であるといえる。

 この前、真実に勘づかれ、とうとう僕は隠していたストッキング脚フェチの嗜好をカミングアウトしたのだ。
 しかし真実の前の彼女には、このストッキング脚フェチをなんとなくだが伝えた途端に嫌悪感を訴えられ、挙げ句にはフラれてしまったという事実があった。
 だからこそ、この真実にはなかなかカミングアウトできなかったのだが、真実自身の前の男もストッキング脚フェチだったらしく、嫌悪感どころか喜んで受け入れてくれたのである。
 そして真実はそのカミングアウト以来、意識していつも逢う時には必ずストッキングを穿いてきてくれるし、ストッキングの素材にもこだわってくれているのであった。  

 そんな真実の気持ち、想いが僕にはすごく嬉しかったし、有難かったのだ。
 真実の優しさ、そして愛情がひしひしと僕には伝わってきていたのである。

 僕はそんな想いを浮かべながら、そのまだ脱げていない左脚を掴み、ゆっくりと赤いハイヒールを脱がせていくのだ。

 うわぁ、堪らないやぁ…

 久しぶりのこんなフェチのシチュエーションに、すっかり心が昂ぶっていた。

「あん…」
 僕は左脚の脚首を掴み、ゆっくりとハイヒールを脱がせていく。
 そしてスッとハイヒールが脱げると、魅惑のストッキング脚の爪先が僕の目の前に降臨したのである。
 僕は五年前の美冴さんとの関わり以来、このストッキング脚の、特にこの爪先に心が昂ぶるようなのであった。
 だが、女性にしてみればこのストッキング脚の爪先とは、汚い、臭い、恥ずかしい、という微妙な部分なのであったのだ、だからこんなフェチ嗜好の性癖に対する理解度はかなり低いモノなのであろう、現に、前の彼女には嫌悪感を露わにされてフラれてしまったのである。
 だが、この真実は、すんなりと受け入れてくれているようであった。

「あん、イヤん…」
 そう喘ぐのだが、それには全く嫌悪感は伝わってはこない。
 そして僕は本当に久しぶりに、脱ぎたてストッキング脚の爪先を口に含んだ。

「あん、イヤぁ、かずやぁ…」
 
 堪らないや…
 心が思わず震えてしまう。

 そして僕自身にも、こうした愛撫は本当に久しぶりであった…






 

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