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シャイニーストッキング

第5章 絡まるストッキング4 和哉と美冴1

 21 5年前、あれから…(7)

 わたしは自分の初体験の時を思い出してみる。

 あの時は戸惑いと、困惑の想いしかなかったような…

 わたしの初体験は、大学1年の秋、アルバイト先の5個上の社員の男であった。
 わたしは小学校からずっと女子校、女子大なので男関係に殆ど縁がなく、だが、そろそろと焦っていて、そんな心の焦りの流れに任せて初体験を済ませたような感じであったのだ。

 だから初体験には殆ど思い入れなどなく、逆に戸惑いと、困惑と、我慢だった感じなのである。  
 だからこの和哉のように初体験をきっかけに、急に大人の女性に成長するということや変貌をしたという経験はなかったのだ。

 わたしにはただ、とりあえず処女を卒業した…
 それくらいの想いしかなかったのである。

 ま、自分がそんな感じだったので、和哉の急な変貌ぶりには驚いていたのだが、もう一方では、このわたしが、このわたしの魅力が、この和哉の男としての確立と成長に一役買っているのだ、という嬉しい嬉々とした想いがあるのも事実であった。


 このわたしが和哉をいい大人の男にするのだ…
 そしてそんな自尊心もくすぐってくるのである。
 
 いい大人の男としての条件の一つは

 女の扱いが上手なこと…

 わたしはそれを和哉に仕込みたい…

 そんな願望も生まれていたのであった。

 だから、沢山、和哉とセックスしなくては…

 たった2回でこれ程変貌をしてくるのだから、もっと、もっと逢瀬を重ねれば、重ねる程に、和哉は大人の男としてどんどん成長していくに違いない。

 わたしが和哉をいい大人の男にするのだ…

 そんなワクワクした想いが湧き起こってきていたのである。

 そうだ、一緒にシャワーを浴びよう…

 そして女のカラダを教えなくては…

 わたしは一緒にシャワーを浴びる。 




 ガチャ…

「あつ、えっ、み、美冴さん…」
 わたしがシャワールームに入るなり、和哉は驚きの声を上げた。

「一緒に入ろう…」

「あっ、は、はい」
 すると和哉は、わたしの裸を見るなり、股間のモノがみるみるうちに頭を持ち上げ、反り返ってくる。

「あら、すごい…」
 そんな勃起の様子を見て思わず感嘆の声を上げた。

「洗ってあげるよ…」

 そう呟き、手にボディーソープを塗り付け、和哉に抱きついていく…




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