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シャイニーストッキング

第15章 もつれるストッキング4    律子とゆかり

 142 昂ぶりの衝動(1)

「もぉダメ…欲しいの…」

 わたしはそう呟き、自らの指先でその股間寄りの伝線のほころびに爪の先を立てて…

 ビリビリ…
 パンストの股間部を破り広げ、濡れそぼったパンティのマチ部を捲り…
 再び彼の上に跨り、怒張を握り、自らの股間に宛てがい挿入れていく。

「んんぁぁ…」
 ゆっくりと怒張を押し挿入れ、肉壁を開かせ、子宮の入り口に充てがい、喜悦の快感に震え、身悶え、喘ぐ。

 わたしはこの怒張が…
 彼、大原浩一の熱い分身であるこの肉棒が欲しかったのだ。

 欲しくて欲しくて堪らなくなっていた、いや、欲しくて狂っている…

「あんっ、んんっ…」

 そして狂ったままに上に跨り…
 正面座位という体位でしがみつき、自ら激しく上下動し、快感を求め、貪っていく。

 そう狂ったように…

「あん、んん、んん…」

 ギシッ、ギシッ、ギシッ…
 自らの上下動によるソファの軋み音。

 ヌチャ、ニチャ、ヌチャ、ニチャ…
 濡れ、溢れる愛の蜜の湿った肉同士の粘着質な摩擦音。

「あん、あ、んん、んぁぁ…」
 狂ったメスの本能に支配された快感を貪る喘ぎ声。

 この淫靡で淫らな三重奏が常務室に響き渡る…
 そしてわたしを狂わせる彼の甘い体臭と、淫臭といえるメスのニオイが禁断で神聖な場所である筈のこの常務室内に満ち、充満していく。

 ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 ヌチャ、ニチャ、ヌチャ、ニチャ…

「あん、あ、んん、んぁぁ…」
 もう以前の様な自らの喘ぎ声を抑えるという理性は、遠に吹き飛んでしまっていた。

 いや、それは、そのトラウマは、彼によって解放されていた…

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 ヌチャ、ニチャ、ヌチャ、ニチャ…

「あん、あ、んん、んぁぁ…」

 そして、自分のこんな欲情の昂ぶりの衝動に身を任せる位に…
 わたしは狂っている。

 きっとこの彼の、この甘い体臭が…
 わたしのオンナを狂わせてくるのだ。

 この甘い体臭が…

 あの大好きだった亡き父親と同じ甘い体臭が…
 
 あの青春時代の青い性の礎を作った、禁断で愛しい義弟の優くんと同じ甘い体臭が…

 まるで麻薬の性の媚薬の如くに…
 心の奥深くに隠していたオンナのサガを、いや、隠れていたメスの本能を、ううん、淫乱なメスの本性を露わにしてきたのである。


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