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シャイニーストッキング

第14章 もつれるストッキング3          常務取締役大原浩一

 145 甘く淫らな昂ぶり(4)

 今までは、どちらかといえば、感じる手前の微妙にくすぐったい感覚といえたのだが、今、この瞬間、確実に快感として感じ…
 そしてその快感が子宮を疼かせてきていたのだ。

「あぁん、や、んん…」
 
 ピチャ、ピチャ、ピチャ…
 そして彼はそんな淫らな音がするくらいの勢いで、舐め、しゃぶってくる。

「はぁぁ、り、律子ぉ…」

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

 わたしの心は…

 甘く淫らな昂ぶりに震えていく…

「はぁん、やん、そこはぁ…そこは、き、汚いからぁ…」

「いや、律子のだから、全然汚くなんかないさぁ…」
 彼、浩一さんは、舐め、しゃぶりながら、そんな甘い言葉を囁いてくる。

「あぁん、やぁぁんん…」
 だが、その言葉の遣り取りはある意味、わたし自身のこの淫らな昂ぶりを高める為のひとつの言葉遊びともいえるのだ。

「は、ふ、ふぅぅ」
 ピチャ、ピチャ、ピチャ…
 浩一さんはそんな淫らな音を立てながら舐め、しゃぶり、そして嗅ぎながら…

「ほらぁ、いい香りだぁ、それに律子のは全然臭くないよぉ…」
 と、そう感嘆の、いや、愉悦の言葉を漏らしてくる。

「あぁん、そ、そんなぁ、い、いやぁぁ…」
 わたしはそう、やや演技の喘ぎをしていく。

 そう、それは演技…
 この二人の愛を昂ぶらせる為の必要な喘ぎ声。
 
 そしてわたしのストッキング脚の爪先は臭くない…
 それはそうに決まっている。

 なぜなら、浩一さんは朝から一日中穿いていたストッキングだと思っているみたいであるが…
 夕方、先にわたしがホテルに戻り、シャワーを浴びた時点で新しいストッキングに穿き替えてあるのだから。

 だってわたしは今夜は愛されたかったから…
 彼に抱かれたかったから…
 ヤル気マンマンであったから…

 そして彼、浩一さんに抱かれ、愛されるという事は…
 ストッキングごと愛されるという事であるから。

 わたしはどちらかといえば足、脚汗は掻かない方であるから、比較的、匂いは臭いという程ではない…
 だが、もちろん、汚れているし、匂いは多少する。

 そしてその匂いは浩一さんにとって、いや、世の中のストッキングフェチにとっての媚薬的な存在であるのだという事は理解はしている…
 それにわたしだって、大好きな彼のモノならばシャワー無しで舐められる。



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