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シャイニーストッキング

第3章 絡まるストッキング2 美冴

 40 若さ

「あっ、っくうぅぅ…」
 穏やかな絶頂感の波がゆっくりと全身を巡っていく。
 本来ならばこんな穏やかな絶頂感が好きなのであるが、暴走の疼きはめちゃくちゃな絶頂感を欲してくるのだ、だから、つい、荒々しさを求めてしまうのである。
 だが、まだ、健太は若いのだ、とても大原本部長のような百戦錬磨には到底及ばないのだろう。
 これは仕方がない事なのである。

 健太はわたしの中で快感の痙攣を起こしながら熱い想いを吐き出し、ぐったりとわたしに抱き付いてきたのだ。

「はぁ、はぁ、ふうぅ…」
 そんな溜息を漏らしながらわたしの目を見てきた。

「すいません、美冴さんの中があまりにも気持ちよくて…」
 なんとなく言い訳に聞こえてきて思わず笑えてしまう。

「ううん、大丈夫よ、なんとかギリギリ間に合ったわ…」
 そう言いながら軽くキスをした。
 なんとかイケるにはイケたのだ。


 ズキ、ズキ、ズキ…
 ズキ、ズキ…
 ズキ…
 なんとかギリギリに、自律神経の暴走も落ち着いたようである。

「シャワーを浴びてくる…」
 そう言って立ち上がると、股間から大量の健太の精子が流れ出てきた。

「あらっ、すごい、こんなに出たんだ…」
 その量を見て思わず驚いてしまう。

 やはり、若いんだわ…
 思わずティッシュを押さえながら、昨夜の大原本部長の量と比べてしまっていた。

 すごい、倍近く出てるみたい…
 これが若さなのだと思ったのだ、そしてなぜか、ふと、昔の禁断の関係をした和哉の事が脳裏に浮かんできたのだ。

 和哉の量も凄かったもん…
 どうもこの健太の目も、昔の和哉のあの目に似ているのである。
 
 だから思い出したのか…
 
 和哉の目は、憧憬の目…

 ついこの前までの佐々木ゆかり部長も、この健太や和哉と同じような目でわたしを見ていた。

 という事は、やはり、ゆかり部長もそうなのか、いや、昨日辺りの目はまた違っていたから、そうだった、なのか…

 皆、なぜに憧憬なのか、それはわからない、だが、皆、そんな感じの目をしてくる。
 ふと、そう想いながら健太の目を見てしまっていると

「あの…」
 一緒にシャワー浴びてもいいですか…
 と、言ってきたのである。







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