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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 234 ビアンな昼(7)

 グチュ、ニュチュ、ニュチャ…

 グチュ、ニュチュ、ニュチャ…


「はぁ、ぁぁ…んんっ……」
 みさえはわたしの指先に喘ぎ、快感という海に漂っているかの様に身悶えしていた。

 グチュ、ニュチュ、ニュチャ…

「はぁっ、っんくっ、や、あ、ま、また、またぁ…」

 わたしの指先が中の上部のシコリみたい壁を突いた瞬間…
 みさえはまた、瞬く間に、三度目の絶頂感の大波にさらわれ、そして快感という海の底に沈んでいく様であった。

「はぁぁ、んん…うぅぅ……」

 みさえは全身の力が抜け、弛緩し、ベッドの上で惚けていく…

「はぁぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
 そしてみさえを抱き寄せ、キスをする。

 心が震えてしまう…

 ズキズキズキズキ…
 
 みさえを攻める…

 攻めるというエス的な、いや、エス的というよりは、このビアンという同性愛の関係に於いてのオス的な衝動の攻める快感に心が震えていたのだ。


「は、み、みさえぇ…」
 そしてわたしは夢中になって舌先を貪る。

 わたしの中に、とりあえず一旦、終わりにするという心の歯止めが無くなってきていた…

「あぁぁ…」

 あぁ、ヤバい…

 まだまだ攻めたい…
 が、一度、止めたい。

「あ、は、ゆ、ぁ……」

 だが…

 この漏れてくるみさえの喘ぎが、またわたしのオス的な昂ぶりを刺激してくるのだ。

 あぁぁ…

 また再び、乳房をまさぐっていく…

 終われない…

 あぁ…ぁ、ヤバ…い…


 だが…



 ブー、ブー、ブー、ブー…



 わたしの携帯電話が再び着信した。


「ん?…」

 あ、時間的には彼からの着信か?…
 一気に心の中が彼への想いでいっぱいに膨らみ、このビアンの昂ぶりを破ってきたのである。

 そして、スッと唇を離した、いや、離せたのだ…





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