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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 232 ビアンな昼(5)

 そして、今も、肉棒といえる怒張の感触に対する欲求、欲望、切望の疼きは皆無であり、満足しているのであった。

 なぜなんだろうか?…

「はぁぁ、きれいなお尻、きれいな背中ぁ…」
 うっとりとした愉悦の声を上げているこのゆかりも、なんとなく、同じように怒張への切望感は感じられない。

 最初から…

 ハナから…

 このビアンというわたしたち二人の関係には、あの肉の怒張という存在感が無いからなのであろうか?…

 それともまだ、そんな心の余裕が無いだけなのであろうか?…
 
「あっ、んんっ…」
 そんな事を考えていると、ゆかりの舌先がお尻を舐めてきた。

「はぁんっ。や、あ、ゆ、ゆかりぃ…」
 わたしはその舌先の快感に全身を震わせながら、喘ぎを上げてしまう。

 そして、また、子宮が激しく疼き…

 泣いてきた…


「はぁぁ、ゆかりぃ…」
 
「み、みさえぇ…」
 わたしは再び仰向けになり、両手を広げ、ゆかりを抱き寄せ…

 そしてキスをし、抱かれる…

 ズキズキズキズキ…

 痛いくらいに子宮が激しく疼き、昂ぶり…

 肉棒という怒張では無く…

 ゆかりの指先を…

 切望し、泣き、震えてきた…


 このビアンの愛撫、抱擁の時だけは…

 このゆかりとの愛の時間だけは…

 指先で十分なのかもしれない…

「はあぁぁ、んんっ…」

 ニュチュ…

 グチュ…

 ゆかりの二本の指先が挿入ってきた…

 そして…

 中でウネリ…

 掻き回してくる…

 グチュ、ニュチュ、ニュチャ…

「はぁ、ぁぁ…んんっ……」

 また、再び、快感の海に沈んでいく…





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