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シャイニーストッキング

第3章 絡まるストッキング2 美冴

 25 ストッキングラブ

「俺には今のこの美冴さんとの時間が大切なわけで…」
「ありがとう、でも本当に大丈夫なのよ、別に…」
「いや、そんな、マジで大切な時間なんで…」

「へえ、こんなおばさんなのに…」

「そんなっ、美冴さんはおばさんなんかじゃないですよっ、凄く…」
 健太くんは少しムキに、そう言ってきた。

「全然、若いし、きれいだし…」


「あら、ありがとう、それは嬉しいわ、でもわたしは…」
 健太くんより9歳も歳上なのよ…

「そんな、歳の差なんて関係ないですよ」
「やだわ、そんなムキにならないでよ、まだ、別に健太くんとは…」
 何の関係も無いし、始まってもいないのである。

「そんなぁ、じゃあ、昨夜の堀コタツのあの事は…」
 その堀コタツの事を言われてしまうと反論できなくなってしまうのだ。

「あっ、アレはそのぉ…」
「俺はアレでスイッチ入っちゃいましたけど…」
 それに足裏マッサージのあの時の美冴さんの妖しい濡れた目が…

「忘れられないんです…」

 
 ズキンッ…

 ズキン、ズキ、ズキ…

 ズキ、ズキ、ズキ、ズキ…

 ヤバくなってきていた、健太くんのその言葉で不安定な自律神経の昂ぶりのスイッチが入ってしまったようなのである。
 あの堀コタツの出来事と、足裏マッサージの妖しい快感と、彼のフェチな輝きの目が一気に浮かんできたのだ。

 ズキ、ズキ、ズキ、ズキ、ズキ、ズキ…

 ヤバい、疼いてきてしまった…

 どうしよう…

「アレで美冴さんは…」
 俺と同じなのかなって…

「…そうよ、わたしは…」
 突然、疼きに、疼きからの昂ぶりに思考が支配されてしまったのだ。

「そうよ…わたしは…ストッキングラブな女なのよ…」
 抑えが効かなくなっていた。

「ス、ストッキングラブ…」
 健太くんが昂ぶった声でそう呟いたのである。

「健太も…なんでしょう…」

 完全に暴走が始まってしまった。

 ズキ、ズキ、ズキ、ズキ、ズキ、ズキ…

 ドキ、ドキ、ドキ、ドキ、ドキ、ドキ…

 もう止められない。

 もう抑えられない。

 治められない。



 止まらない…



 



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