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ほしとたいようの診察室

第9章 ひとときの外出



この日が決まった時から、いろんなことを考えた。考えざるを得なかった、という方が近い。
外出許可にデートという副題がつけられてしまった以上、そのことで頭がいっぱいだった。



俯いて、たっぷり5秒。



これを口にするのは、案外勇気がいる。

そんな、行き先だった。










「陽太先生……わたし、家に帰りたいです」






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