ほしとたいようの診察室
第9章 ひとときの外出
わたしが頷くと、吹田先生はわたしの目の高さまでしゃがんだ。覗き込まれて視線が、ばっちりと合わさる。
とりわけ、大事な話をするように。
「最後にお約束ね。どこ行ってもいいけど、万が一のことがあってもいいように、なるべく近場で外出すること。それから、のんちゃんは陽太先生から絶対に離れないこと。わかった?」
デートだ、と茶化した吹田先生の面影は一切ない。主治医としての真剣な約束に、素直に頷くしかなかった。
「……わかりました」
「うん、じゃあ行ってきて良いよ。楽しんでおいで」
立ち上がると、吹田先生はふっといつもの柔らかい表情になった。
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