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エッチな女子高生は年上がお好き

第3章 古の恋


「ねー、ハル。好きな人ができた話、帰りにするって約束したでしょ!」

あれから土日を挟んで2日が経った。
花木さん。目を細めて笑う、背の高いサラリーマン。

「本当にさ、一目惚れってあるんだよ!」
頑張って冷静を装っても、口角が上がるのを隠せない。
「ニヤニヤすんなよ!なんかイベントで出会ったんでしょ、どんな人!?」

「えっと、かっこよかった。とにかく。もう、あんまり覚えてないもん」
でも本当は、まだ指が触れた感触も、あの日の絶妙な空気感も忘れられていなかった。


「で、何歳なの?スーツ着てたんでしょ」
授業中にこっそり話した概略を、よくも見事に、しっかり覚えている。勉強に関係すれば、何も覚えられないくせに。

「知らない」
「なんで?」
「きいてないもん、だって」
「結婚はしてないの?」
「そんなの知るわけないじゃん。多分、指輪はしてなかったけど、ねえ、まって、既婚者だったらどうしよう。失恋じゃん。死にたい、、、」

恋する乙女は忙しい。

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