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真田刑事は、歯を食い縛り悔しい表情をしていた。下り坂のバイパス道路を、自転車を走らす田中理沙と佐藤真理恵。ねえ、あの明かりは自販機じゃない！自転車の後ろに乗っている、佐藤真理恵が、田中理沙に話かけた。まだ先だが、バイパス道路の左側に、ぼんやり明かりが見えたのである。自転車が進むに連れて、サバイバルゲームの看板がはっきり見えて来た。逃げるのも重要だが、自動販売機があれば、必ず近くにコンセントがある、田中理沙も同意して、バイパス道路からそれてサバイバルゲーム場に向かった。サバイバルゲーム場の駐車場には、3台の自動販売機が、設定されていた。近くに竹林があるせいで、枯れた笹の葉が駐車場の敷地を埋めつくしている。シルバーのパジェロは、駐車場の隅に止められているが、人気がないので、田中理沙も佐藤真理恵も全く気にしなかった。ガサッ、ガサッ、自動販売機の裏側に回ればきっと、ザッ、ザッ、あった、あったわ、佐藤真理恵からスマートフォンを、出してもらい、高滝霊園で見つけた充電器で、電力の補給を始めた。