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西郷たかおは、アメリカ映画のスナイパー物が大好きで、だいぶ影響を受けていた。西郷たかおは、総合病院に勤務していて、麻酔関係の知識に明るい。麻酔銃に使用する麻酔薬の種類や、注入量なども、死亡しないように計算をしている。
さて、麻酔銃について簡単に説明しておこう、麻酔銃の構造はさほど難しくない。注射器の針のさきを、ふさいだ上に、針の横に、穴を開けてゴム片などをさして、この穴を塞ぐ。麻酔銃を発射して女の肉体に命中すると、当たった勢いで、ゴム片が押し込まれて、女の体内で、針の横穴が解放され、薬液が注入される仕組みだ、普段は病院の手術室で、麻酔を担当している白衣の天使が、邪悪な牙ををもった悪魔に変身しようとしていた。午前5時前、バイパス道路沿いに、33年前に建てられた、新、ドライブイン山鳥、その駐車場は、観光バスが20台が、駐車できる広さがあった。新、ドライブイン山鳥の駐車場の隅に、止められた1台の白いライトバン。