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田中理沙は、倉庫の裏側に、地下室に降りる階段を見つけた。とにかく降りてみよう。カン、カン、カン、カン、田中理沙はペンシル型、ライトで照らしながら、地下1階に降りて行く。分電盤に動力室だわ、この建物は分電盤、受水槽、浄化槽、動力室などを地下1階に集中させていた。これって点検用の通路みたい、1階の各部屋に行けるみたいね、地下には水道管や排水管などのメンテナンスを考えて、各部屋に行ける、点検用通路が造られていた。田中理沙は中腰のまま点検用の通路を歩いて、売店下に、たどり着いた。ガクッ、開いたわ、売店の精算カウンターのある点検口は、苦労しないで、開けることが出来た。レジスターが設置してあった場所らしく、精算カウンターの台はそのまま、残されていた。点検口をよじ登った後、身を低くして隠れながら店舗のサッシ窓から、外を覗きこんでみた。わー車が2台止まっている、あいつもいるじゃない、あいつとは、黒田明のことで、駐車場に白いクラウンを駐車して、海野健太と立ち話をしたていた。