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もうこれで、苦しくないでしょ？はあ、はあ、はあ、どうもありがとう、助かったわ、田中理沙は助けた、謎の女性からお礼を言われた。なぜだろうか？田中理沙が、目を細めて驚いた表情をしている。その女性は目にもタオルを覆われていたので、やさしく取ってあげた。あれ、あなた？
暗闇のせいもあって声だけでは判断できないでいたが、タオルを取ってはっきりした。ま、ま、真理恵じゃないよ！どうしたのよ！こんな所で！
トラロープで縛られていた謎の女性は、田中理沙の友人の佐藤真理恵だった。この夏に居酒屋で飲んだ時は、男なんて星の数ほどいると豪語していた佐藤真理恵。しかし何故トラロープで、縛られていたのかは、謎だった。田中理沙と佐藤真理恵は、中学校と高等学校が同じで、普段から仲良しだった。真理恵は色白でスタイル抜群の美人、学生の頃からモテモテだった。そのせいか、少したかピーな性格をしていた。はい、ほどけたわよ、
田中理沙は手足を縛っている、トラロープをほどいてあげた。