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出会い系サイトのレイプマン

第1章 レイプマン登場

高滝霊園に向かう道路は舗装されていて、左右は雑巾林になっていた。とっさに身を隠すには、うってつけだった。この道をたどって行けば、バイパス道路に出れるかもしれない、この道にしよう、高滝神社の高台からバイパス道路の位置は確認出来ている。進む方向に、間違いないだろう。
舗装された道路を、道なりに100メートルほど、小走りをすると、急に雑木林が途切れていた。田中理沙は、後ろを振り帰ったが黒田明が追ってくる気配はなかった。舗装道路は高滝霊園駐車場までで、終わっていた。バイパス道路まで、つながっていればと期待していたが、高滝霊園専用の私道だったのである。高滝霊園は広めの駐車場が完備され、高滝霊園周辺は大理石で囲われて、立派に造られていた。高滝ダム建設にあたり、高滝部落のあちらこちらに散らばる墓地を、この高滝霊園に集中させたのだろう。駐車場の先を、歩いて行くと、10坪程度の小さな建物が建っていた。
参拝者の為に建てられた、休憩所のようだった。

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