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達也と会ってまだ二回目なのだが、雪は初めて会った時から達也に対して何かしらの違和感を感じていた。
だけども、ドロドロと塗れた性欲に負けて、雪は見て見ぬ振りをした。この違和感が二人の関係を邪魔してしまうかもしれない。
車を停めて、2人は見つめあった。雪は音楽のボリュームを下げる。達也が両腕で雪を抱きしめた。

「雪ちゃん好き」

好きと言うのは、性欲に負けての好きなのか、本当に雪を女として好きになったからなのか。雪には分からない。だから雪は聞いた。

「どこがですか？」

「どこって・・言われたら・・雰囲気なん。具体的に言ったら、見た目と性格かな。」

どこかで聞いた台詞だ、結局、自己肯定感を上げたい為に雪は自分のどこが好きか男に聞くのだ。なんて愚かな雪。
達也が雪の頬を掴んで、触れ合うだけのキスをする。ほんの微かに達也の唇から煙草の匂いがした。