
そして愛へ 「改訂版」
第1章 そして愛へ 「改訂版」
夜になって、すこしずつ熱が下がってきました。これなら、月曜日は大学に行けそうです。だいぶ熱が下がりましたら、進さんが、
「かおりさん。お腹がすいているでしょう。
おかゆがいいですか。雑炊がいいですか」
「わたし、卵雑炊を食べたいです」
ベッドで上半身だけを起こしたわたしの膝の上に置いたお盆に、卵雑炊のお茶碗と奈良漬けと湯飲みを置いてくれました。その卵雑炊が、ほんとに美味しかったです。お腹がすいていたこともあって一杯目をすぐ食べおわりますと、机に置いてある土鍋からよそってくれるのです。
進さんは、なんて優しいんだと思いました。風邪をひいたのが、学生用アパートにいるときでしたら、看病をしてくれる人はいません。進さんといっしょに暮らしていて、ほんとによかったと思いました。
「かおりさん。お腹がすいているでしょう。
おかゆがいいですか。雑炊がいいですか」
「わたし、卵雑炊を食べたいです」
ベッドで上半身だけを起こしたわたしの膝の上に置いたお盆に、卵雑炊のお茶碗と奈良漬けと湯飲みを置いてくれました。その卵雑炊が、ほんとに美味しかったです。お腹がすいていたこともあって一杯目をすぐ食べおわりますと、机に置いてある土鍋からよそってくれるのです。
進さんは、なんて優しいんだと思いました。風邪をひいたのが、学生用アパートにいるときでしたら、看病をしてくれる人はいません。進さんといっしょに暮らしていて、ほんとによかったと思いました。
