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熱情~身体が覚えている恋~

第1章 運命

最近は暖かくなって、外に出るのも心地よくなった。

「雪音。新しい高校の制服はどう?」

お母さんが、私の部屋に来たのは、何か心配だったのかと思う。

「あら、似合ってるじゃない。よかった。」

高校3年にもなるというのに、真新しい制服を身に着け、私はお母さんと一緒に、2階から階段で降りた。

「おっ、やっぱり、新しい制服はいいなぁ。」

この日は会社だというのに、お父さんものんびりしている。

元よりのんびりしているウチの家族。

父と母と、まだ小学生の妹。

4人家族で、その日もまったりとした朝を迎えていた。


「おはようございます。」

外から声がして、玄関に行ってみると、隣に住む純也君が立っていた。

「おはよう、純也君。どうしたの?」

「どうしたもこうしたもない。おまえの新しい高校、俺と同じ学校なんだよ。」

「えっ!」

まさか幼馴染みと同じ高校?

私は思わぬ偶然に、戸惑っていた。

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