
おはな畑
第5章 雷雨の日
そして、風はそれなりに強いものの、まだ空も明るく、天候は穏やかで安定している。
そんな空模様と比例するように、病棟もいつもと変わらぬ様子で、
コンコンコン——
五条「はなちゃーん」
真菰「あっ! はなちゃん、五条先生来たよ〜」
五条「はなちゃん、こんにちは」
はな「こんにちは」
五条「おっ、お絵かきしてたの?」
はな「うんっ」
真菰「お花たくさん描いたんだよね」
はな「うんっ」
五条「どれどれ〜? わあ、きれいなお花だ。上手に描けたね〜」
はな「///」
初めて入院しているはなちゃんも、母親の帰り際こそ少しナーバスになっていたが、その後は落ち着いて過ごしている。
