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「ロールキャベツ、食べたくない。」

「あら、拓人から何回も作っては、失敗しているって聞いたわよ。教えてあげるから、こっちに来てごらん。」

私は無視して、テレビをつけた。

「あのね。少しは、人の好意を受け取ってほしいわ。」

だって、教えて貰いたくないもん。

私が自分で作れるようになって、拓人さんに食べさせてあげたいから。

「加純ちゃんの分も作ったから、ちゃんと食べるのよ。」

そう言って、亜里沙さんは帰って行った。

今日は拓人さん、帰りが遅くなるって言ってた。

お腹も空いてきたし。

私は仕方なく、亜里沙さんの作ったロールキャベツを食べた。


その日の夜。

私はとんでもない腹痛に、見舞われた。

「たっくん……早く帰って来て……」

冷や汗が出る中、私はずっと拓人さんを呼んでいた。