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【リレー小説】ルイーダの酒場

第4章 遊び人 レミファ

「これを見て同じ事が言えますか?」と今度はパームが鋼の剣の先をムトに見せびらかすように、男に向ける。

「ははっ……んだよっ。騙されたテメェが悪いんだろうが。盗賊なら、本物か偽物かぐらい見分けろっての」

「同じ事言いよった」

「何やってんだ!」ムトが鍵を差し出した。

「この鍵を見ろ、これはお前から手に入れ……え?」

ムトが持っていたのは、なぜか盗賊の鍵だった。

岩橋は、それを見てポケットに手を入れ、出した鍵を見て驚いた。

「な、なに! 本物の盗賊の鍵が、あのガキに渡した牢屋の鍵とすり替わっている!」

パームは得意げに笑って、「すり替えましたよ。それにあなたの名前もイワハシとなった」と親指を立てた。

だが、ムトは短剣の先をおさめなかった。

「そっちの鍵もよこせ」


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