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【リレー小説】ルイーダの酒場

第3章 マジシャン パーム

「さあ、どっちにあるでしょう」

バカにしてるのか?
ムトはそう思うと、鋼の剣はいただいたとばかり、左手を指差した。

「……ホントにいいのか?」

男は再度、ムトに問いかける。

「いいに決まってるだろ」

早くしろよと、ムトは若干イラつく。

「じゃあ……開くぞ」

「あぁ」

結果は目に見えている。……ハズなのに、何故か男はニヤリと不敵な笑みを浮かべると、ムトの前でゆっくりと左手を開いた。

「なっ……!!」

そこにあったのは、なんと小さなメダルだった。



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