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刑事とJK

第9章 看病



今のうちになんか作ろ


ゆうひは冷蔵庫の中を開け、ありもので料理を作った


食べやすいよう柔らかくした野菜入りおかゆ

『…まぁ、そこそこおいしいかな…?』


ゆうひはとりあえず斉藤が目覚めるまで、部屋の掃除や額にあてるタオルの交換などをした










pm9時



「…んん」


『あ、起きた?』


斉藤は顔を横向けて部屋を見渡した


「…寝てた…悪い」


『病人は寝てろ』


ゆうひは笑った


「腹減った」


『一応作ったけど…冷めちゃったし、あっためるね』

「そのままでいい…」


斉藤は上体を起こそうとした

ゆうひは背中を支えて手伝う



上を起こすと斉藤の頭はカクンカクンと揺れた


まだフラフラが治ってないようだ



ゆうひは料理を持ってベッドに座った


『自分で食べる?』

尋ねると、斉藤は口を開けた



ゆうひは苦笑し、スプーンでおかゆをすくって斉藤の口に運んだ


斉藤はゆっくり噛んで、うんうんと頷き

「…うめぇ」


と言った


『ほ、ほんと?』


嬉しそうなゆうひを見て、笑みがこぼれた


「…まぁまぁだけどな」


『はあ?どっちよ』




ゆっくりだが斉藤はおかゆを食べ進めた

そして皿は空になった

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