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刑事とJK

第52章 魔窟



数時間後、浜辺にヘリコプターが到着した


斉藤たちはそれに乗り込み、一息ついた



「…まさか、このヘリも自動操縦じゃねぇだろうな…?」



「大丈夫ですよ先輩、ちゃんとパイロットさん乗ってましたよ」




ヘリコプターはバラバラと音を立てて
空へ飛んだ










あの一大事の後、一体何があったのか…





シーザは何と斉藤に詫びたのだ



"君のおかげで、被害をこの程度で止められたよ。
ひどい扱い、許してくれ"


と。



シーザはゆうひのことも、渋々諦めた




そう…別に、悪い人じゃなかった




だからこうやって、皆が村から無事に帰れたわけだ






「…でっかい蛇?
そんなのいるわけないじゃないの~♪」


真理子は話したことを全然信じない



まあ、信じろというほうが無理なのかもしれないが…







「ところで斉藤、なんであの時、蛇が村にいるってわかったんだ?」


南は尋ねた


「ああ?
えっとなー…」




落ちていたピーナッツが、あまりにも不自然過ぎたのだ


あんな綺麗に、均一に並んだピーナッツ…


誘っている罠にしか思えなかった



あの大蛇は、長年人間と戦ってあそこまででかくなり

知恵までつけたに違いない



男たちを遠くにおびき寄せ、その間に村の女を食いあさる…



単純な考えだったが

実際人間側が引っ掛かってしまった



何とも情けない話だ



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