
刑事とJK
第50章 無人島サバイバル
…
「…いてぇ」
斉藤は全身に走る痛みを我慢し、体を起こした
「ゆうひ…大丈夫か…?」
少しキョロキョロと探し、
座席に座ったまま気を失っているゆうひを見つけた
「あっ…」
酷く打ったのか、ゆうひの額からは軽く出血している
斉藤は慌てて自分の服を押し当てて止血しようとした
『…斉藤…ぁいたっ』
ゆうひは目を覚ました
「血が出てる…」
『どう…なったの?』
「飛行機は、大破しねぇでどっかに着陸したみてぇだ」
『…みんなは?』
斉藤はハッとして、全員が生きているかとりあえず確認した
「…よかった」
南「ここ…どこだ?」
南はフラフラしながら、脆くなった扉を蹴破った
「……」
外に出ると、見渡す限りの草木…
いや、ほとんどジャングルに近い風景
南の後ろから、シゲが顔を出した
シ「…ここ…どこですか?」
南「こっちが聞きたいよ」
南は機体から飛び降りた
シ「こんな高いとこから降りれませんよ…」
南「ほんの1~2mだろ?」
シゲも勇気を出して飛び降りた
ダンッと地面に足をつくと、ビリビリと衝撃が伝わる
―――――――――
千「ここは黄泉の世界でございますか…?」
飛「生きてる生きてる」
真「泰輔、大丈夫?」
真理子は藤野の側に寄った
藤「ああ…真理子は…怪我してないか?」
真「あたしは大丈夫よん♪」
「一旦、全員外に出るか」
斉藤がそのように言い、みんなゆっくりと飛行機から下りた
