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刑事とJK

第48章 点を結ぶと





『…斉藤』





「…ん?」





『ありがとう』



こっちを向いたゆうひは、泣いてはいたものの笑顔だった





「オレ、何かしたか?」



『メールしてくれたじゃん
"早く中央区駅に来い"ってさ』



「…そうだっけか?」




『とぼけんな』



ゆうひは肘で斉藤を小突いた














『…』



ゆうひは斉藤にもたれた



「…///」



ゆうひの手は斉藤の手を握る




「…どした?」




『…あたしにも
家族がいたよ…
家族が…』




「…ああ」




斉藤はそのまま、ゆうひの手を引いた



ゆうひも、ゆっくりついていった






…オレが…お前をひとりぼっちにさせねぇから…





だから、こうやって…そばにいてくれ






「いい子いい子」



斉藤はゆうひの頭を撫でた



『…ふふっ///
斉藤に、お父さんの代わりは務まんないなぁ』



「なんだとこんにゃろ」




ゆうひの髪をグシャグシャにした




『あ、ひどいっ
ちょっとやめてよ…』




「やーだね」




『馬鹿』




「結構」




『くすっ』












岩崎の言う通り



ゆうひは、笑顔が1番似合う











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