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刑事とJK

第48章 点を結ぶと



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その後、雪乃は女の子を出産した


その時の啓太の喜びようは、半端ではなかった







「はいはーいパパですよ~、わかるかなーゆうひちゃん///」



啓太は"ゆうひ"という名の赤ん坊に小さく手を振る



「"ゆうひ"?」



雪乃は首を傾げた



「うん。
病院に来る間に見た夕日がね、スッゴくきれいだったんだよ」


啓太が指を差し出すと、赤ん坊はキュッとその指を握った



「だからこの子は…ゆうひ」



小さな小さな手…



ずっと守っていってやろう




何よりも、ゆうひを…





「家族が、三人になったわね///」



「すごく…僕は幸せだよ///」






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「おとぅしゃん」



ゆうひはその辺を駆け回った



「おとぅしゃん」



「はいはい、ゆうひどうした?」


啓太はしゃがんでゆうひと目線を同じくした



「おとぅしゃん、えへへへっ」


わけもなく笑い出して、啓太の懐に飛び込んでくる


「うわー、やられた~」


啓太は後ろに倒れた



「うひひひひ、おとぅしゃんっ」


ゆうひは啓太の上に登ってくる


そこに、洗濯物を終えた雪乃が来た



「わあゆうひ、強いねー。お父さんやられちゃってるよ?
ようし、最後の一撃だっ」



雪乃も、ゆうひと一緒に啓太の上に被さった



「きゃばぶぅっ、おかぁしゃん、えへへへへっ」



「ぐえー、お母さんが1番強い…」



「ま、啓太さんったら」



啓太は雪乃とゆうひの顔を見た


この笑顔が大好きで大好きで、仕方なかった





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