
刑事とJK
第48章 点を結ぶと
もともとオッサンは、村上という家に次男として生まれた
大人になって、結婚の際に兄が"村上"の姓を引き継いだため
弟のオッサンは、自分の結婚相手の姓に名前を変えた…
その結婚相手が、"丹羽"という女
その後、兄の方、村上家で双子の姉妹が生まれる
――――それが村上弥生・飛鳥であった
その十数年後、今度は丹羽家に女の子が生まれる
そしてその子はゆうひと名付けられた――――
「―――つまり…村上姉妹とゆうひはいとこ同士ってことだろ?」
「…斉藤君は、あの双子を知っているのかい?」
「ああ
特に姉…弥生の方には世話になったな」
岩崎はフゥッと息を吐いた
「そこまで徹底的に調べられるとはね…」
これで、わかった
ゆうひがどうして村上と似ているのかが…
まさか、いとこだったとはな…
「オッサン…、何でゆうひのもとを離れたんだよ…?」
「…」
「あいつ、長い間ずっとひとりぼっちだったんだぞ?」
「…あの子には…内緒にしといておくれよ…?」
岩崎は近くにあった椅子に腰掛けた
「―――僕は昔から…人より何か出来たんだ。」
膝に肘を乗せて、ゆっくり口を開いた
「保育園の時には、もう中学校の勉強が理解出来てたよ。
教師だった父の教科書をよく読んだりしていたものだ…懐かしい…」
