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刑事とJK

第46章 あたしがあなたを好きなんだ




飛鳥は南に抱き着いた



「……」



南の手は飛鳥の肩を掴み、離そうかどうか迷っていた



「飛鳥…さん…」



「あたしが好きなの…
弥生じゃなくて…村上飛鳥が…南さんを好きなの…」



堪えきれなかった



南は飛鳥を強く強く抱きしめた



涙目で飛鳥の背中をさする


彼女の存在を確かなものにするために…


自分の目に溜まった涙がこぼれてしまわないように…




「俺を…好いてくれるのか…?」



「うん…うん…
南さんは、とっても優しい人ってわかるから…///」




「あ…すか…さん」



南は飛鳥をずっと抱きしめたままでいた




「…調子いい奴だ」



斉藤は刑事科室に戻ろうとし、ゆうひもその後をついていった






「南さん…
南さんは…あたしを…好きでいてくれませんか…?
弥生じゃなくて、飛鳥を…」



「…ああ…
ああ、好きで…好きでいる…」


抱きしめる力をさらに強くした




「ブラボー」



藤野がパチパチと拍手をした



続けて、その周りのやじ馬も拍手したり口笛を鳴らしたりする



「ちょっと…///」


南は真っ赤な顔を上げた


飛鳥も、南の腕の中で照れている




「キース・キース・キース!!」


キスコールが鳴る



「冷やかしはやめてくださいよ!!」



南は飛鳥の腕を引っ張って、自分の仕事部屋に入った



バンッと扉を閉め、フゥッと息を吐いた




「飛鳥さん…///」



「飛鳥って呼んで…///」



「…あす…か…///」



南は俯いた


飛鳥はその顔に軽くキスをした


「…///」



南はそのまま飛鳥の頭を掴んだ



ゆっくりとしたキスを二人で分け合った





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