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刑事とJK

第45章 恋ガタキ



それから一週間



南は事あるごとに斉藤の邪魔をしつつ、自分で事件を解決していった






―――――――――――



「てめぇどういうつもりだ…」

斉藤は、昼食を取っている南の前の席に座った



「どうかしたか?」



「ふざけんな
毎度毎度、ひとの捜査を妨害してんじゃねぇよ」



南は口をモグモグさせている




「事件を解決してくれんのは結構だ…
けどな、現場に入れさせねぇ、情報も伝えねぇって、そういうのが気に入らねぇ!!」



「負け犬の遠吠えって、こういうことを言うんだぞ?」



斉藤は机の上にあった缶コーヒーを払いのけた



「うおっ」



辺りにコーヒーが飛散する




「乱暴なやつだな、お前は昔っから」


「知った風な口利くんじゃねぇ…
あんたのそういうとこが、会ったときから胸糞悪かった」



「奇遇だな、俺もお前に会ったときから嫌いだったよ」




周りでその様子を伺っていた者は、ヒヤヒヤした


今にも殴り合いのケンカが始まりそうなくらい、この場の空気がピリピリしていたから




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