刑事とJK
第15章 徒然シゲ
「シゲ、これ頼むわ」
斉藤先輩は山ほどの書類を僕の机の上に乗せた
「またですかぁ?」
「頼むよ、今度昼飯おごってやっから」
そう言って先輩はいつも公園に行く
ゆうひちゃんに会うために…
僕だってゆうひちゃんに会いたい
でもこの作業、僕がやらずに誰がするんだ?
先輩か?
絶対ないだろう
「あぁもー!!」
全部ばらまいてしまいたい!!
―――――――――――
「だから、斉藤の捜査のやり方は、犯人を逃がす可能性が高いんだ」
「んだとこの野郎、もっぺん言ってみろ!!」
椅子から立ち上がり殴りにかかる先輩を止める役も、いつも僕。
「まぁまぁ先輩、横田さんの意見も全部否定は出来ませんよ…」
「お前は黙ってろ!!」
バコッ
こうやって先輩のグーが僕に当たってやっと先輩の気は収まる
――――――――――
先輩は嫌いじゃない
僕の憧れでもある
だけど、気に食わないところも多い
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