
扉を開けて AN
第2章 初めての恋
はじめの1週間くらいは まだ部活も決まってなくて
毎日まーくんと一緒に帰ってた
小学生の時、一緒に地域の少年野球に入ってたまーくんは
中学ではもう野球はやらない、バスケ部に入ると言ってる
俺は 当然のようにまーくんと一緒に野球部に入るつもりで居たから
正直ちょっと面白くない
「かずくんもバスケ部入ろうよ」
「え~・・・やだよ・・」
「何で?野球も良いけどバスケも楽しそうだよ?」
「・・・・・・」
だってバスケって背が高い方が圧倒的有利じゃん
俺なんかが入ったってレギュラーになれる気しないもん
もうすぐ別々の部活練習が始まるんだと思うと
あんなに楽しみだった野球部入部も
何だかどうでもよくなってしまった
