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麻衣香「…」

道久「帰りましょうか…」

麻衣香「…はいっ…」

道久「…」


道久に手を引かれ
旅館へと戻って行った麻衣香
その間、お互い言葉を発する事はなく
麻衣香は…


麻衣香「…ごめんなさい…」

道久「？」

麻衣香「今日は色々あって疲れたんで先
に休みます…」

道久「わかった、ゆっくり休んでね」

麻衣香「はいっ…」

道久「…」


旅館に戻ると
麻衣香は部屋に籠もり
夕食の時間になっても出て来ず
部屋を訪ねても一切誰とも会おうとしな
かった


圭「…」

道久「どうでした？」

圭「ダメ、話しは出来たけど開けてくれ
なかった」

道久「そうですか…」

和真「…」

女将「お客様、夕食の準備が出来ており
ますが、いかがなされましょう」

圭「あ…」

道久「せっかく用意してもらったんです
私達だけでいただきましょう」

和真「賛成、来ない奴待ってるだけ無駄
だし」

圭「和真」

和真「…」

道久「麻衣香さんの分は後で部屋に運ん
であげてください」

女将「かしこまりました」

道久「お願いします」

圭「…」