先生、お願い…早く治して(番外編)
第7章 牧野の娘…最終治療、そして退院(完)
牧野とミキは荷物をまとめて進美外科の窓口へと向かった
一体いくらかかるんだろうか…
そう思いながら、窓口の女性スタッフに声を掛けた
牧野「牧野です。あの…お会計を…」
スタッフ「牧野ミキさんですね。」
牧野「はい、そうです。」
スタッフ「初診代と2日間の治療代で45,000円です」
牧野「はい。」
牧野はお金を払いながらスタッフに訪ねた
牧野「あの…入院代は…」
スタッフ「そちらは大丈夫ですよ。院長先生から治療代だけで、と承っております。」
牧野「そうですか。ありがとうございます。ちなみに一泊するといくらかかるんですか?」
スタッフ「牧野様がお泊まりになったお部屋ですと、1泊84,000円ですね。」
牧野「あ、ありがとうございます。」
会計を終えると見送りに石川が来ていた。
牧野「玄ちゃん色々とありがとう。忙しい中助けて貰ったのに、入院代まで…。」
石川「良いんだよ。気にするな!牧野の役に立てて俺は嬉しいよ!何かあったら遠慮せず、いつでも連絡よこせ!」
牧野「うん、ありがとう。今度奢るよ!」
石川「あぁ〜!楽しみにしてるよ!!」
ミキも石川に頭を下げた
石川「ミキちゃん、本当に良く頑張ったな!アレだけの治療に耐えられたんだ!体操も頑張って!」
ミキ「ハイ。頑張ります。」
牧野「じゃぁな!玄ちゃん。ありがと!」
石川「あぁ〜またな!」
牧野は後ろを向き歩き始めた
石川「ミキちゃん!」
ミキ「ん?」
石川はミキを呼び止め、ミキの耳元で
石川「彼氏とやり過ぎんなよ!」
牧野には聞こえない様に小声で囁いた
ミキはカーッと一気に顔が赤くなるのがわかった
ミキ「…っ。」
石川は悪戯にニコニコと笑うと
石川「じゃぁね!バイバイ!!」
と手を振った。
牧野「ん?どうした?」
牧野はミキに尋ねた
ミキ「なんでもない!!行こッ!」
牧野「何言われたんだよ〜?」
ミキ「何でもないってば〜!」
石川は仲睦まじい2人の後ろ姿を見て、ニコッと微笑むと、院長室へと戻った
〜完〜
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