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黒蜥蜴──テレビドラマとヌードモデル──

第2章 裸で撮影です

剥製Bはバレエのターンを模したダイナミックな造形、
剥製Cは社交ダンスのぐっとくる動きを切り取ったりしたセクシーポーズと、
相次いで決まった。

そうなると静的な要素もほしいということになり、
最後の剥製Dは椅子でまどろむ姿態と決まり、あとで持ち込まれる藤椅子を使って、ぶっつけ本番でいくと決まった。

ヌードモデルにとっては基本の座りポーズだから、ぶっつけ本番でも問題ないが、無駄に短パン一枚の姿になったり、本番では魅力的なヒップラインを披露でなきなくなったりと、剥製Dさんはツイてなかったみたい。

テストは続いた。

黒蜥蜴一味とヒロインが入ってきた。

美少女はテニスの試合の直後に誘拐されたという設定だから、昭和のテニスルックだった。
うわぁ、短いスコート。プリーツの下はちゃんと白かなぁ?

(それにしても、バレエにテニス……典型的なお嬢さまだな)

本番さながらに手首を縛られたヒロインは周囲の裸像(まだ半裸だけど)を見回す。

初めはなんだかわからない。

マネキン? 等身大フィギュア? ラ●ドール? (お嬢さまは知らないよ)

初めの表情はとまどい──

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