
一途とは 続編
第3章 甘酸っぱい
ふぅ、さっぱり
お風呂から上がると、山口tはベッドにでーんと寝ていた。
だよね、寝てると思ったよ
いつも、自分の身を削って、お疲れ様。
大変な疲労だろう。
休日くらい、しっかり、休んでほしい。
テレビが付けっぱなしになっていたので、情熱◯陸を観ながら、ベッドの側面に背中を付けて、机に置いてあった松島で引いたおみくじを、心がときめく思いで、そっと眺めていた。
「うぅ〜ん……」
山口tの唸りが。
「どうしたの?」
「明るくて寝れない」
なんと、怪訝そうな顔だこと
「ごめんごめん、電気暗くするよ」
「…いや、いいよ。」
優しく、答えてくれた。
「え、そう?」
「うん」
すると、そっと目を閉じた。
私はまだ眠れそうにもなかったので、机に座っていた。
すると、いきなり山口tがベッドからずずずっ…と身を任せるように下がってきて、そのまま私の隣に来た。
「寝れない…」
怪訝そうな顔を、よだれが手につかないかと心配になる程、唇をぶるんとさせて手を上下に擦っている。
「あらま…起きてきちゃった…
寝てれば良いのに…」
起こしちゃって悪かったなと反省していた。
すると
耳元で
一緒にいると落ち着かない?
と囁かれ
いきなり、すごい力でくびれを掴まれ
引き寄せられた。
途端に、押し倒された。
