
一途とは 続編
第3章 甘酸っぱい
プシュッ
買ってきた缶酎ハイを開ける、カラカラとはじける音が響いた。
ちゃっかりとコンビニで買ってきていたのである。
「また飲むの〜?」
「こうしてないと、仕事感が抜けない。」
「もう…」
ごくっとその喉仏を蠢かし、淡々と飲む山口t。
部屋に来てちょっと緊張気味に
テレビを観ていた。
なんか、いつもの山口tと違うなぁ…
私は明日の会社の準備をせっせこと。
そのうち、疲れたのか
ベッドで寝てしまった。
あらま…
風邪引くよなんて思いながら
煌々と見つめていた。
一人暮らしあるあるなんだけどさ
ゴミ袋が溜まっちゃうんだよね〜…
邪魔だし、明日は愉快なゴミの日だし
捨てに行こーっと
そそくさと口を結んで、両手にふんっと握りしめ
その引き千切れそうな薄くなっている袋に、大いに不安を抱きながら
ゴミ捨て場に向かうのであった。
