
一途とは 続編
第3章 甘酸っぱい
準備して、準備して
う〜ん、これかな、
違う違う。
そうそう、これこれ
よしっ!
この格好!
うーん、ちょっとスパイスが足りない…?
ピリッとも少し。
うんうん!これ!!
よし!
決めたー!!
早く早く
少しだるそーに、ポケットに手を突き刺してる山口tが柱に寄りかかって待っていた。
「おぉ」
「ごめん!遅くなった!」
「さぁ、行こうか」
会うの、3年振りだよ。
ねぇ、知ってる?
山口t。
私たち、こんな風に神奈川から遠い宮城で会えるなんてね。
まるで、これからまた、授業みたいね。
相変わらず、顔色は悪くて…
うん、かっこよかった。
懐かしいなぁ。
私たちは、改札口へと、共に一歩を踏み出した。
