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一途とは 続編

第3章 甘酸っぱい




それから、山口tとは連絡を取り続け
酔っ払って電話がかかってきたりした日もあり
それがすごく嬉しかった。


月日は経ち。


山口tのことは好きだった。
彼氏と別れた時は
常に、山口tのことを考えていた。

けれど叶わない恋だとばかり思っていて

私は私の、恋愛をしていたんだ。


連絡先を交換してから2年後には二人でご飯に
行ったりした。

私、高校生の頃、山口tのこと好きだったんだ。
なんて言ったら
…もっと、早く言ってくれれば良かったのに。


なんて言われたよ。


なんであんなこと言ったんだろうね?

今でも分からない。



更に更に、月日は流れ。

私は社会人になり
慣れない敬語に常に気を遣い、新卒独特のスポットライトが当てられて、くたくたになって…
当時付き合っていた彼にまで振られて、入社して1ヶ月半の月日が経った、ある日。


いきなり、山口tから連絡があった。



『わりぃ 
お守りさっき開けたわ』


そう、私が塾を卒業する時に渡したお守りのこと。

え、開けたの?と驚いたよ。

『でもさ偽物じゃ言えない
言葉だった』

すぐに私は書いた言葉を思い出せず

『何書いたんだっけ…』
と、返信してしまった。
すると

『忘れたとしたら貴方が大切なことを忘れただけ笑』


なにこれ…
戸惑いながらも願いは覚えているよ。
と、返すと


『良い御守りでした、ありがとう!』


なんて言葉が返ってきたんだ。




こんなこと、現実にあるのね。

5年越しの恋だってさ。





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