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この夏、君に溺れた

第4章 朝も昼も夜も

「ほら、どこ?」

私はたまりかねて、横を向いた。

「首?」

そう聞くと先生は、私の首筋を舌で何度もなめ回してきた。

「胸?」

そして次は、大きな手で私の胸を包み込む。

「はぁぁ……」

思わずこぼれた吐息に、先生は気分が乗ってきたのか、少しずつ少しずつ、私の体に触れてくる。


「せんせぇ。」

「何だ?」

「もう私の事はいいから、今度は先生が気持ちよくなって。」

すると先生は、私の体をぎゅっと、抱き締めてくれた。


あっ……

こうして裸同士で抱き合うと、とても温かい。

「芽依。」

「ん?」

「俺だけじゃダメなんだ。」

私を見つめる先生の眼差しは、優しい。

「芽依も気持ちよくならなきゃ。」

「先生……」

すると先生は、私を頬を長い指でなぞった。


「二人で、一緒に、気持ちよくなろう。」


そして私はその夜。

なぜその行為を、『愛し合う』と言うのか。

少しだけ、わかった気がした。

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