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仔犬のすてっぷ

第1章 プロローグ




僕の名前は 林原 優希

24歳、現在独身。


見た目は、普通。
性格は、やや、おとなし目?

まあ、そこいらにいそうな、いたって普通の男性。


ただ、周りに言わせれば…
僕という人間は

背が低め、なで肩、優男、運動音痴、に始まって
幼児体型、スーバー童顔…
声がア○パ○マンに似てる。

…ヤロー共は人が気にしている事をザクザク言ってくれる始末だ。

挙句の果てには

オトコオンナ、だの、宝塚男優だの………悪口にしか聞こえないモノが返ってくる。

……流石にこれを言った奴には蹴りをお見舞いしたが(苦笑)


女性陣は

職場内ランキングなるものを、男性陣に月イチくらいで報告してくるのだが。

僕のランキングは、

女裝させたい 1位。
嫁にしたい男性1位など。

 ロクな評価を頂けてはいない。
元々、男女の壁を取り払うという意味で、店長が立ち上げた職場内企画だが。

男性陣にはすこぶる不評だ。

なにしろ、男性陣はランキング付けに参加出来ず、発表されるのを待つだけで。


こーゆーのも、セクハラと言うのではなかろうか?(汗)



とにかく、こんな姿をしていたって中身はちゃんとした、ごく普通の男だ!
(説明してて泣けてくる…)


エロ本だって読むし(たまにだけど)
HなDVDだって見るし(まれにだけど)
女の子と仲良くなって、あんな事やこんな事、してみたいって思ってるし!
(もちろん同意の上、だけど)

………いけない。
話しが逸れた。




…あ、説明をまだしていなかったけど、
僕の勤め先はパチンコ屋。

高校卒業後、情報系の専門学校へ通い
なんとか卒業した後。

 専学時代からバイトしていたこのパチンコ店へそのまま就職し、今に至る。


 最近になって、それまで住んでいたパチンコ屋の寮から、今住んでいるアパートへ引っ越した。

家賃は約5万。
カウンターキッチン付きの1LDK。
市内から少しだけ離れているけど
仕事場にもまあ、歩いて行ける距離にあり、

僕的には掘り出し物だった。

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