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がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)

第8章 2回目の、口吻。そして…

「先輩……私、あの後……」

顔を上げ、潤んだ瞳で私を見つめる彼女を見た私は、話の流れとは裏腹に……

《キュンっ☆》

と、してしまい……。


涙をぽろっと零した結の頰をそっと撫で、
(お、落ち着け……落ち着くんだ、私!)
ゆっくり首を横に振る。
(ここでときめいたりしたら、結に失礼だからっ!)

……こんな素敵な子が私を慕って、何か話そうとしてるんだよ?!
なのに何考えてんだ、私っ!
(その考え方がすでに邪がかってるっての!)


 もはや自分の内に何人の人格がいるのかすら解らなくなってきた私は、この場を切り抜けるために一旦話を終わらせようと……


「大丈夫よ。今は無理に話さなくても。
(私が)落ち着いた時に、また、話してね」

と、優しく囁いた。
 この場の空気を読み切った、会心の逃げ台詞だったと……

思ったのに。



「……やっぱり、先輩は優しくて。
私、大好きです♡♡♡」


 涙の雫と、それがキラキラ光る、とびきり可愛い笑顔。
さらに、“大好き”をこれでもか!と詰め込んだ彼女の熱いハグに。


ズっキュ〜〜〜ぅン!!!
「ぅっはあう☆」


ノックアウト寸前、強烈なトキメキ攻撃を喰らってしまった。



「センパイ、また顔が赤い……」

ああ……もう、これ以上は、だ……


「かぁわぁいいっ♡♡♡」

むぎゅんっ☆

彼女の豊満な胸の押し当てられる感触が見事な追い打ち攻撃となり。


ぷちん★

私のわずかな理性の壁は、見事に崩壊してしまった。

なし崩し……と、いうか……
思わず結をベッドに押し倒して、彼女の瞳をじっ……と見つめる。


「……結。
こんな私でも、まだ、好き?」

「はい♡」

「一度、他の人のモノになったけど?」

「センパイなら、そんなの関係ありません」

「同性だよ?女だよ?」

「センパイならっ!・・・」


見事、両脚の間に擦り入れた自分の脚と、私肩の裏に腕を引っ掛けた結は、ぐりん!
と体を入れ替えた。

……つまり、今度は私が下になったのだ。

「あ、れれっ?!」


「先輩は、昔も今も、
ずっと……素敵です……♡」







 温かくて柔らかな彼女の唇が、私の唇に優しく重なった。

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