がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)
第4章 結との思い出
「お姉様。私と付き合ってくださいっ!」
「・・・は、はい?!」
真っ赤な顔をしながら大きな声で愛の告白をしてきたその女の子を、私はただただ呆然と見るしかなかった。
噂でしか知らなかった出来事が、私を当事者として起きようとしている。
いわゆる“女子校あるある”
……女の子同士のカップリング事故。
そんなもの、あるわけないじゃん!って思ってたそれが、発生した瞬間だった。
「相手、間違えてない?」
「間違えてませぇん!」
「あたし、女の子だよ?」
「知ってますぅ!」
「部活ばかりしてるから頭も良くないよ?」
「元気で忙しくってたくましいだけなんですぅ!」
「背も、女の子としては高い方だし……」
「スレンダーで、素敵ですぅ!」
ううっ……もう自分の価値を下げる言葉が出てこないっ(汗)
こうなったら、もう定番中の定番。
当たり前の事を言うしかない、か。
「そ、そういうことは男の子と、ね?」
「私は、お姉様とが、いいんですぅ〜!」
はぁ〜……
駄目だ、こりゃ。
重症だ。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える