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一緒に●にませんか?

第38章 42日目。

『仕事の話ならいくらでも聞きますけど』
〈仕事の話はもういいです。もっとほかの話しよ!〉

予定もなかったのでランチに行くと、彼はワクワクして矢継ぎ早に質問をしてきました。

〈彼氏とはどうなってるの?〉
『一緒に住んでます。別れてないです。』
〈なんでうまくいってないの?あんなにいつも一緒にいて、かっこいカップルだって思ってたのに〉
『結婚とか色々ともんだいがありまして。』
〈じゃぁ最近一緒にいたあの人は?〉

あぁ、貴方のことか。

『彼氏とうまくいってない話をチラッとしたら、そこからこんな関係になりました。』
〈んーじゃぁ好きなんですね?お互い?〉
『…そうなのかなぁ。そうなんだろなーって思います。』
〈どんなところが好きなんですか?〉

無邪気な子供のように聞いてくる。

『一緒に死のうって言われたからです。』
〈あーそういうタイプね。そこは僕が思ってた通りの人だ。暗いというか病んでるとは言わないけど、ちょっと黒い感じ。その人と一緒に死にたいんですか?〉

『いや、あの人は今一緒に生きることに目が向いてる』

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