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🕯️悪夢の神様🕯️

第3章 新生活と下心


岳さんが俺にニッコリ微笑むが…


怖くて…俺は微笑むことが出来なかった――――。


「じゃぁ、未來ちゃん行ってくるね?何かあったら連絡して――――今日は…遅くならないから」


岳さんは食器を流し台に置くと、俺とは違う部類の微笑みで未來ちゃんの頭を撫でた。


「――――はい…ありが…とう」


未來ちゃんはその場で二人を見送ると…やっと筑前煮の蓮根を食べた。


俺は、玄関まで二人を送るために立ち上がると、美希さんが「いってきます」と手を振ってくれた。


――――いってきます…か…


何年ぶりに言っただろうか……



中学から遼生活の俺は――――…“いってきます”も“ただいま”も…


ひとり言だったから――――。




「未來ちゃん、美希さんたち行ったよ…」


「はい……」



なんだか、変な空気が流れる。


ですよね?ですよね?



お前誰だよって――――感じっすから!



「美希さんと岳さんは…今から出勤って…水商売関係?スナックとか?」


すると、未來ちゃんは首を横に振る。




※【蛇足ストーリー】
5・6ページ
41~60ブロック

家を出た美希と岳の会話!

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