
🕯️悪夢の神様🕯️
第3章 新生活と下心
岳さんが俺にニッコリ微笑むが…
怖くて…俺は微笑むことが出来なかった――――。
「じゃぁ、未來ちゃん行ってくるね?何かあったら連絡して――――今日は…遅くならないから」
岳さんは食器を流し台に置くと、俺とは違う部類の微笑みで未來ちゃんの頭を撫でた。
「――――はい…ありが…とう」
未來ちゃんはその場で二人を見送ると…やっと筑前煮の蓮根を食べた。
俺は、玄関まで二人を送るために立ち上がると、美希さんが「いってきます」と手を振ってくれた。
――――いってきます…か…
何年ぶりに言っただろうか……
中学から遼生活の俺は――――…“いってきます”も“ただいま”も…
ひとり言だったから――――。
「未來ちゃん、美希さんたち行ったよ…」
「はい……」
なんだか、変な空気が流れる。
ですよね?ですよね?
お前誰だよって――――感じっすから!
「美希さんと岳さんは…今から出勤って…水商売関係?スナックとか?」
すると、未來ちゃんは首を横に振る。
※【蛇足ストーリー】
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家を出た美希と岳の会話!
