
🕯️悪夢の神様🕯️
第14章 過去の事件
「で、何考えてたの?」
「あっ、いや――――…昔のことを…」
そう言うと、皇輝さんは「そっか」と、優しく笑った。
――――変な…人…
さっきまで、デレデレのニヤニヤで…変な事を言っていたのに…
雰囲気が変わる――――…
そう言えば…「子供は…親を選べない」って…言っていた…
皇輝さんも…家庭の事で悩んでいたのだろうか?
今の私は――――多分だけど…皇輝さんの事が見る事が出来る…と、思う……
でも、やっぱりそれは…反則な気がして……
この“見る”力は…興味本意で気軽に使っちゃいけない気がする。
それに――――この“見る”力は…皇輝さんが近くにいるとハッキリと見える不思議な力だ…皇輝さんに負担がないとも限らない…。
