
🕯️悪夢の神様🕯️
第2章 命の恩人!?
「それは――――…親御さんも心配っすね」
「・・・・・・・」
ん?なんだ――――黙りこくって…
「心配なんて――――…しない」
声…ちっちゃ………
って、“心配なんてしない”……か…
こう言う…事は――――…聞き取れちゃう自分が恨めしい。
「そっか――――…親って選べねぇからな…頑張るしかねぇ~よな?
藤橋 未來(ふじはし みらい)ちゃん!」
俺は、会員カードの名前を指差し笑った。
普段なら会員カードの名前なんか見ないが、タイプの子の名は知りたくなるってもんだ!
多目に見てくれ!
「――――み…くる…」
ん?なんか――――言ったか…?
つ~か、みらいちゃん声ちっちゃい!
「藤橋 未来(ふじはし みくる)…です」
「えっ――――み…くる…ちゃん?」
一瞬、何を言っているのか分からなかったが…“みらい”ではなく…“みくる”だと訂正したことに時間差で気かつく。
「――――…え…?」
