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NOMAD メガロボクス2

第2章 ビシッ

格差の広がる近未来。白都コンツェルンの科学技術を集結させたギア・テクノロジーによって人間の肉体が持つ力を極限にまで引き出す人類史上最も過酷なボクシングが存在する。



これこそ最高峰のエンターテイメントでありまさに究極の格闘技なのかもしれない。そしてその完成された作品こそが白都コンツェルンが主催するメガロボクストーナメント



'メガロニア'だ。我こそはと名のりをあげる強者たちが肩と背中にメカ機能つきのギアという補助装置を取りつけてわずか4人に絞られる出場枠をめざし続々と各地で始動する。



女社長の白都ゆき子は自身の夢であるメガロニアを実現できてテレビではりきって力説する。



白都コンツェルンは軍事産業、たとえば無人戦闘機にロケット弾などでぼろ儲けした企業だ。ゆき子も起業家としてなりあがるまでに祖父や父兄のグループ会社の恩恵とコネをある程度までは利用したことだろう。ただ社長になれる彼女の経営者としての才覚も見こまれたのも否めない。



ただメガロニアに出場するには国籍、年齢、資格を問わないとはゆき子は語ってる。だが実際には認可地区の市民IDを持つ者だけが出場の資格がある。



一方で市民IDを持たない者は非合法な地下の闘技場兼酒場の'ドランクモンク'でギアを身につけたメガロボクサーとして名をあげる活動をするほかない。チャンピオンとして名をはせるかカネで市民IDを手に入れてはじめてメガロニアに参戦できる。



リングネーム、ジャンクドッグは市民IDはおろか名前すら持たない非認可地区の住民のひとりだ。カネを稼ぐにはドランクモンクで行われるイカサマ試合のメガロボクスに不本意ながらも出場するしか彼にはなかった。



そんなある日勇利(ゆうり)というメガロニアのチャンピオンと出会い彼と戦うために市民IDを手にいれ'ギアレスジョー'とリングネームを名のりわずか3ヶ月でメガロニアの決勝戦まで勝ち抜く決意をする。



白都コンツェルンの最先端のギアとボクシングの技術を身につけた天才ボクサーの勇利もジョーと戦うためにある決断をする。2人は死闘のすえに…?



ここまでがメガロボクス1部のおもなストーリー。


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