無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

いやいや、無理に決まってますけど！？


でも中村くんの真剣な目を見たら邪険にもできなくて…


「か、考えるけど、私は敬人が好きだからね！」


「それでもいいよ。長谷川が真剣に考えてくれた答えなら」





中村くんはこんなに優しく笑う人だっけ？



いつも荒ぶってて、言葉使いも乱暴で、クラスでも怖がられてて…




「長谷川！！」



中村くんの言葉で我に返った。




「あ… なに？…」




「俺は！ お前と幼なじみの仲を壊したい訳じゃないから。ただ、俺を見て欲しかったんだ。 お前が幼なじみの方が好きだと思うならそれでいいんだ」



真剣な眼差しで力強く言ってくれた。





「わかった！ 敬人は抜きにして、中村くんのこと考える。約束するから！」




中村くんはふっと笑って



「無理すんなよ！」



と言って帰って行った。